2010年12月17日

【アフリカカレンダー2011】3月の写真

あべしょーの写真解説


バッファロー.jpg


<バッファローとキバシウシツツキ>


バッファロー。

何と言っても草食獣の大関だ。



大きく湾曲した角。

盛り上がった黒い背中。

遠くからでも一目で分かるほどの巨体。



しかし、気が小さい。



と言うか、敏感。

通常、集団で行動しているが、車が近づいてくると逃げることもある。

子供や仲間を守る意識が強いためももちろんあるが。



申し分の無い立派な巨体でも、

写真として作品にするには結構頭を使う。

あまり美しいとは言えないからだ。

しかし、その瞳には愛嬌がある。


キバシウシツツキ.jpg


愛嬌といえば、この小鳥もそうだ。

キバシウシツツキ。

口ばしの先が黄色のため、キバシとつく。



巨体につく寄生虫を隅々まで動き回って食べ、

時には鼻穴の中にまで入る許可をもらっている。

ウシツツキにしてみれば、えさを食べたくて動き回っているのだが、

こちらからしてみれば、

よく世話をしてくれるお手伝いさんのようにも見える。




さて、バッファローといえば、思い出がある。



以前、飢えたライオン家族20頭の群れが

バッファローに襲いかかった。

特にメスライオンはお乳が出なくなり、子供は餓死寸前であった。



突然の奇襲に、バッファローは立ち向かう事も無く一斉に逃げ始めた。

ライオンはバッファローを囲むように並行してその外側を走る。

若干逃げ遅れた巨体1頭が、ライオンに包囲され、尾を咬み付かれた。

逃げるスピードが少し鈍る。

瞬間に他のメスライオン数頭が一斉に襲いかかる。

大きな角で突かれないよう、ロデオのように背中に飛び乗る。

ライオンの子供たちはその太い足にかみついた。

バッファローはぐるりと身体をひねり、力強くライオンを振り落とす。

砂埃に朝日が差し込む。

そのまま4時間が経過し、ついには倒された。

双方命がけの、壮絶な闘いを記録したのだった。



産まれたてのバッファローの赤ゃんを

ハイエナ数匹に襲われたこともあった。

1頭のハイエナを追いはらおうと、赤ちゃんから少しでも離れると

その隙に他のハイエナに捕まり、とたんに餌食になる。



だから、どんなに力があり、強くても、

バッファローは集団で行動する事が多い。

仲間や子を守るために。



その一番のパートナーは小鳥なのかも知れない。





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posted by あべしょー at 12:11| 岩手 ☁| Comment(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月15日

【アフリカカレンダー2011】2月の写真

あべしょーの写真解説

サーバルキャット 正面.jpg

<サーバルキャット>



殆ど1日中撮影したい被写体に会えなかった。


ヌーやシマウマは見飽きているから撮影せずに素通りした。

でも本当は、それは間違い。

何故なら、オス同士のケンカ(ファイテング)や

母子のじゃれ合い等が見られるかもしれないから。

肉食獣が突然草むらから出てきて襲う事だってあるのに。



だが然し、そう簡単にはゆかないのがサバンナなのだ。

だからもっと目新しい何かを求めて移動する。



昨夜用意したパンやバナナで朝食、昼食をすませ、

携帯コンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。

そうしながら、瞬間、何かサバンナが廃墟に感じる事もある。

実に我侭な思いかも知れないが。



夕日が沈みかけて周りが少し薄暗くなったころ

このサーバルキャットを見つけた。


サーバルキャットは警戒心が非常に強い。

通常みつけて車で追跡しても、車と同じ距離を保ちながら、

そしてあっという間に姿を消してしまう。

チーターに似たその柄は、草むらにうまく溶け込んでしまう。


サーバルキャット.jpg


しかしこの固体は違った。

空腹なのか、逃げずにきょろきょろとネズミでも探している。



暫く動きをレンズが追う。

周囲は完全に薄暗い。



そんな時サーバルキャットが、

私達のほぼ正面からこちらを向いて立ち止まった。


動かない。


私も息を止める思いになった。

カメラは焦点を完全に合わせた。



しかし、実に暗い!!

もう日が沈む。

感度はISO800に、シャッターは1/200程。



まるで飼い猫のようにこちらを見つめ、

ブルブルっと頭を振った。



偶然にも、そのときの一枚が、

まるでウィンクしているかのように、可愛らしかった。


サーバルキャットぱちり.jpg







posted by あべしょー at 14:32| 岩手 ☁| Comment(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

【アフリカカレンダー2011】1月の写真

あべしょーの写真解説

1gatu.jpg


<子ライオンの冒険>



朝から小雨が降っていたが、サバンナに車を走らせる。

こんな時は車がぬかるみにハマってしまう危険があるが、

雨の中の動物たちの行動が撮影できる絶好のチャンスでもある。

ラッキーなことに、昼頃には雨はあがった。


もちろん舗装などされていない土の道路は、

ところどころ水溜りもあったが、直ぐに乾いた。

有難いことに土煙は舞い上がらない。



この微細な土煙がカメラやレンズの天敵である。

サバンナでは、カメラの修理センターどころか、

建物すら見つからないのだから…たらーっ(汗)



カメラは車上に取り付けたままにして、

アカシアの林に流れる小さな川沿いに車を走らせた。



くねくねと木を避けながら進んでいくと、

大きなメスライオン2頭が道路の真ん中で寝転んでいた。

湿った草薮から出てきていたのだった。



その脇には子供が4頭。

子供たちだけで追いかけっこをしていたようだが、

車のエンジン音に反応してそのまま止まったような格好をしている。

全員肉つきのよい身体は母親の子育てが上手な証拠だ。



車をとめてエンジンをすぐに切った。

子供たちはよほど興奮していたのか、すぐにまた遊び始めた。



母親はというと、すぐに眠り始めた。

こちらはよほど眠かったのか、あごを上にして寝ている。


「好きなだけ撮影しなさいな。

 だけれども、それ以上は私の子供たちに近づかないように。」



はい、了解しました ひらめき


母親たちに許可をいただいたようなので、早速撮影を開始する。



子供達は一斉にアカシアの木に登り始めた。

それも我先に登ろうと、慣れない手つきで木に爪をかける。



だれかが登ると、下から1匹がそのお尻めがけてかみついて下に引っ張る。

登った子はビックリして落ちる。

その間にもう1匹が木に登る。

また下からお尻を引っ張られる。

また下に落とされる。



少し登っては下に落とされ、

また少し登っては落とされ…。



あまりの無邪気さと懸命さに、おかしかった。



ついには木の上の方まで到達し、何とも満足げな顔でこちらを見る。



“カシャッ”  シャッターを切った。



満足したのか、そのままの格好で、下にズルズルと降り始める。

2番目に登ってきた子の顔に、そのお尻がくい込んだ。



もう笑わずにはいられなかった。



3番目の子はというと、下からまだかみついている。

1gatu-2.jpg


終始、うっすらと目をあけて見ていた母親たちが、

むくっと起き上がる。

そして子供たちとは別方向へゆっくりと歩き始めた。



子供たちは、この「遊び終わり」の合図にすぐに気付き、

今度は我先に母親のあとを追いかけていった。




posted by あべしょー at 14:23| 岩手 ☁| Comment(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

【アフリカカレンダー2011】表紙の写真

あべしょーの写真解説

2011表紙.jpg


<表紙 チーターの赤ちゃん>

涼しそうなアカシヤの木の木陰。

おとなしそうな赤ちゃんを見つけた。




サバンナの早朝。

ロッジを出たのは、太陽が昇る6時30分頃だった。


私達はサファリカーの屋根を開けて、一面の草原に双眼鏡を向けた。

前日、他の車のドライバーから、

「チーターの親子がいるよ」との情報を得ていた。



探すこと一時間。

目的の動物が早く見つからないと焦る気持ちになる。



かなり遠くに、動く物体を発見。

「あれは?チーター?」と声を出すと、

ドライバーからは無表情に「車だよ」と言葉が返ってくる。



視力3.5の彼にはかなわない…バッド(下向き矢印)


その後10分も経たないうちに車は止まった。

目の前の草がほんの少し揺れ動くのを見た。



3頭の、生まれて1ヶ月を過ぎた頃?と思うチーター赤ちゃんを発見。

こんなに早くみつかるとは。

普通サバンナでは一日車を走らせても、なかなかお目当ての動物には巡り会えない。



3頭のうちの2頭は、盛んにじゃれている。

レスリングもどきをして遊んでいた。

短いシッポがプルプルと動く。

動物の赤ちゃんは何でも可愛いものです。



残る1頭はというと、おとなしく母親の戻りを待っているようだ。

こちらをじっと観察している。



他のサファリにでかけている車は気付かない様子で、

私達の1台のみであったので、見るのも写すのも自由だった。



何時までもおとなしく待つ姿を見ていると抱き上げたくなる。

そんな衝動にかられてしまいそうだったが、

また明日とその場をあとにした。
posted by あべしょー at 16:56| 岩手 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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