2011年10月12日

【アフリカカレンダー2011】9月ヌーの川渡り

<あべしょーの写真解説>
ヌージャンプ.jpg

ヌーの川渡り

私がよくアフリカ取材で会うピーターという男がいる。
多分ケニア国籍を得た英国人?
万年シャツ要らずでいつも上半身は裸、
けむくじゃらの胸毛がシャツ代わりなのだ。。。

私の放送用ハイビジョンカメラ(15キロ)は大きく、
車の上に取り付けると遠くからでもよく目立つ。
彼も小型の新製品ハイビジョンカメラをと、
長い望遠の一眼レフデジタルカメラを使用。
車の上に上り、レンズをのぞく。熱い男である。

毎年、ケニアのマラ川でヌーの川渡りを撮影していると、
車で寄ってきてくれて、「ヤー」と手を上げる。
はたから見ればただの挨拶だけど、
40年ちかくヌーの移動を追い続ける私のそばに寄る方が
撮影の場所探し手間が省ける、というもの。
実際多くのドライバーは「アベ」という名前を知っている。

彼は一流のカメラマンでプロ根性からか夕方まで粘ったようだ。
しかし、サバンナには時間制限がある。
朝6時半〜夕方6時半までサファリをしてよいという決まり。
残念!レンジャーに見つかり、
タイムオーバーで罰金$100のチケットにサイン。
テントに戻り「阿部はペナルテーどうした?」
「君の1時間前に戻ったから」
豪快に笑う。サバサバする会話だった。
罰金よりもネタが撮れた満足感だろう。

裸の男は来年もこの地にやって来るだろう。
ヌーの川渡りのカレンダーを見ながら、
言葉はあまり通じなくとも意志疎通できるサバンナの仲間を思った。
posted by あべしょー at 13:46| 岩手 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【アフリカカレンダー2011】8月の写真

<あべしょーの写真解説>

シマウマ親子.jpg

シマウマの闘いは凄い。
メスを求めてオス同士がぶつかる。
そして子供が産まれると母親はとても可愛がる。
子供をなめてあげたり、顔を摺り寄せたり。

そんな和やかな雰囲気を出すシマウマたちだが、
新しい草を求めての長旅は、草食獣としての宿命だ。

2010年、ケニアのマラ川でのこと。
川といっても日本のように透明な水ではなく、
赤茶色のアフリカ大地独特の色をした水が流れている。

乾いた大地に雨は20日間も降らないで、土ぼこりがすごかった。
シマウマは水を飲みに、赤茶の土の岸壁をジグザグに降りてきた。
数百頭の群れだったが、隊列の後ろは早く水が飲みたいだろう。
それでも交代するまで、決して押し合う事はなかった。
15頭ほどが一列にならび、水を飲む。
その眼を望遠レンズ越しに見ると、白目をむき出しにし警戒していた。
そう、この水飲みは、命がけなのである。

その時だった。
1頭の仔馬が夢中で川の深みまで足を延ばした瞬間に、
水面が割け、仔馬の鼻先に食らいついた。
ワニである。
なんとか仔馬の鼻先だけが川面から出て、呼吸をしながらワニから逃げようとした。
その時、母親のシマウマが水中のワニめがけて飛び込み、
足で踏んだのだろうか、仔馬の体が水面から飛び出した。
助かった!
と思ったが、岸に上がった仔馬の足は完全にビッコだった。

この仔馬がこのあと生きていける確率は低い。
しかし、母の勇気がなければ、この仔馬は助からなかった。
いくら愛情を持って育てていると言っても、
「保身」という本能を捨てれるほどの愛情は、
数少ないと思う。
posted by あべしょー at 13:23| 岩手 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カレンダー2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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